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システムエンジニアやプログラマなどIT専門職の転職エージェントに勤務し、様々な転職をバックアップしています。優秀なシステムエンジニアの方は、上手に転職して着実に年収アップを実現しています!転職を検討中の方に向けて、システムエンジニアの年収事情や年収アップを成功させるコツなどを紹介していきます。
厚生労働省が実施した抽出調査によれば、2013年の日本のシステムエンジニアの平均年収は598万円で、月収にすると41万円 となっています。月間総労働時間の平均は、169時間。平均勤続年数は10.9年で、平均年齢38.4歳。過去13年間の推移をみても、大きな変化はありません。年収でいうと、533万~598万の幅で推移しています。システムエンジニアの年収は、プログラマの年収と比較すると数十万円ほど高い金額となっています。システムエンジニアもプログラマも、専門的な技術を要する専門性の高い職業でありながら、収入面では他の業種に比べ、それほど高いわけではありません。専門的な勉強や教育が必須となり、かつ徹夜作業なども多いハードワークでありながら、残業代を含めた平均年収が600万円に満たないのです。平均年齢が特別若いわけでもなく、30代後半ということを考えると、もう少し高くてもいいのではないかなと思える数字です。
システムエンジニアの年収を、企業規模ごとにわけてみましょう。まず従業員数が1,000人を超える大企業では、平均年齢36.2歳で、平均年収は602万円。月の平均総労働時間は150時間で、平均月収は39万円です。次に、従業員数100人~999人の中堅規模を見てみると、平均年齢36.6歳で、平均年収は533万円、月の平均総労働時間158時間、平均月収37万円となっています。さらに、従業員数100人以下の小規模企業では、平均年齢36.3歳で、平均年収は460万円、月の平均総労働時間163時間、平均月収34万円となります。
企業規模が小さくなればなるほど、労働時間が長くなり、単価が安くなっていることがわかります。年収を考える上で忘れてはならないのが賞与です。システムエンジニアの平均年間賞与額を見てみると、大企業では134万円、中堅企業が87万円、小企業では50万円となります。大企業と小企業の間には倍以上の開きがあることが見てとれます。
各国のシステムエンジニアの年収をざっと見ると、中国では、日本の約1/4、ベトナムでは1/10となっており、全世界、とくにアジア圏で見ると、日本のシステムエンジニアの収入は高い水準にあります。ITの世界は、言語の壁がなく、プログラミング言語を知っていれば、どの国でもプログラミングができます。日本の企業はアジア圏のエンジニアに低単価で発注することができるわけです。これも、日本のエンジニアの年収が今ひとつ上がっていかない要因のひとつとなっているのではないでしょうか。
システムエンジニアが転職した理由の第一位が年収です。いつまで経っても上がらない給料に、我慢の限界が来る頃、転職を考えるというパターンが王道です。
外資系企業は、日本企業よりもドラスティックです。日本企業によくある年功序列などのしがらみは二の次に、必要な人材には高い報酬を提示して囲い込みます。
IT技術のスキルと知識を駆使して、課題を解決するシステムエンジニア。本当の意味で顧客の課題を解決するためには、課題の根本を理解する力、つまり経営知識が必須です。